明け方の胸痛、検査で異常なし…それでも心臓が痛いと感じた私の体験

体験談

朝方、胸が締め付けられるように痛くて目が覚める。
心臓の痛みで、強い恐怖に襲われる。 「このまま何か起きるのではないか」と感じる。
しかし病院で検査をしても、大きな異常はないと言われる。

私自身、こうした症状を長く経験しました。 私の場合、パニック障害、逆流性食道炎、異形狭心症が同時に起きていたわけではありませんでした。 ただ、時期や場面によって似た症状が出ていたため、何が本当の原因なのか分かりにくくなっていました。

分かりにくかったのは、症状がいつも同じ形で出るわけではなかったことです。
胸の痛みだけのときもあれば、息苦しさや強い不安感が前面に出ることもありました。たまに背中やあごに痛みを感じることもあり、「心臓なのか、胃なのか、精神的なものなのか」が自分でも判断できませんでした。

この記事では、私が実際に経験した症状の流れと、検査で異常なしと言われながらも異形狭心症にたどり着くまでの経緯を、体験談としてまとめます。

最初に出ていた症状

私の症状は、運動中ではなく、むしろ明け方や冷え込む朝に起きやすい傾向がありました。

主な症状は次のようなものでした。

  • 明け方、胸の痛みで目が覚める
  • 胸が締め付けられるような感覚がある
  • 息苦しさが出て、強い不安や恐怖感が一気に押し寄せる時期があった(これはパニック障害の症状だったと思う)
  • 背中やあごが痛くなることがある
  • 症状は15〜30分以内におさまることが多い

この時点では、自分でも「心臓の病気なのかもしれない」と思う一方で、別の時期にはパニック発作のようにも見え、逆流性食道炎の悪化にも感じられました。

実際、この3つは症状の見た目が似ている部分があります。必ずしも同時に起きていたわけではなくても、胸の違和感、息苦しさ、不安感などは重なって見えやすく、本人でも見分けがつきにくいと感じました。

異常なしと言われても、苦しさは本物だった

症状が出た以上、病院には比較的早い段階で行きました。 しかし、検査をしても血管は綺麗だと言われ、はっきりした異常は見つかりませんでした。

こういうときに一番つらいのは、「異常がないなら気のせいなのかもしれない」と周囲にも自分にも思えてしまうことです。 でも、実際の苦しさは気のせいではありませんでした。

胸が痛む時期もあれば、別の時期には息苦しさや不安が強く出ることもありました。
それが何度も繰り返されれば、次にまた起きるのではないかという恐怖も強くなります。

私の場合、10年ほど前から兆候があり、アメリカにいた頃から違和感はありました。帰国後に悪化した記憶があります。

原因が一つではなかった

後から振り返ると、私の症状が分かりにくかった最大の理由は、原因が一つではなかったことだと思います。

パニック障害の影響

パニック障害の時期には、息苦しさや強い不安、恐怖感が前面に出ることがありました。 「このまま死ぬのではないか」という感覚が出ると、身体症状がさらに強く感じられます。

逆流性食道炎の影響

逆流性食道炎でも、胸の不快感や圧迫感、のどや胸の違和感が出ます。心臓の症状と紛らわしく、症状を余計にややこしくしていました。

異形狭心症の影響

そして最終的に、見逃してはいけなかったのが異形狭心症でした。 私の場合、運動時ではなく明け方に出やすいこと、寒い朝に起きやすかったこと、背中やあごに痛みが出ることがあったことなど、後から考えると特徴に合う部分がありました。

病院受診と、たどり着くまでの流れ

私は循環器も受診し、榊原記念病院にも行きました。 心臓系の症状は見逃したくないと思っていたからです。

その際、恐らくホルター心電図だったと思いますが、取り外しできるタイプの装置をしばらくつけて計測もしました。 ただ、計測している間には痛みは出ませんでした。 そのため、はっきりした異常は確認されませんでした。 それでも、これまでの症状の出方や状況から、恐らく異形狭心症だろうと言われ、カルシウム拮抗薬を処方されました。

ただし私は、副作用で逆流性食道炎が悪化する恐れがあると感じ、服用はできませんでした。

ここで伝えたいのは、「検査で異常なしだったから大丈夫」と単純には言えないことがある、という点です。 もちろん、必要以上に不安になる必要はありません。 ただ、

  • 明け方に繰り返す胸痛
  • 冷え込みで悪化しやすい
  • 背中やあごにも痛みが出る
  • 何度も繰り返す

といった特徴がある場合は、心臓の可能性も含めて丁寧に見てもらう価値があると感じました。

私が感じた大事なこと

ここは、私の実感としてはっきりしていました。

医師からは、逆流性食道炎の可能性がある、パニック障害があるからその影響かもしれない、と言われることもありました。 それでも自分としては、明らかに心臓が痛いという感覚がありました。

だからこそ、「精神的なものかもしれない」「胃の不調かもしれない」と言われても、それだけで納得することはできませんでした。

もちろん実際には、パニック障害や逆流性食道炎も別の時期に存在していて、全体像を分かりにくくしていたと思います。 ただ、胸の痛みに関しては、これは心臓ではないかという感覚がずっとありました。

そのため、「精神的なものと言われたから心臓ではない」「胃の不調があるから心臓ではない」と決めつけないことは大切だと思っています。

逆に、検査で大きな異常が見つからなかったとしても、自分が感じている痛みや違和感を軽く見ないことも大事だと感じました。

同じような症状がある方へ

もし、私と同じように

  • 明け方の胸痛で目が覚める
  • 息苦しさと不安が一気に来る
  • 検査では異常なしと言われた
  • でも明け方を中心に何度も繰り返している

という状況なら、自己判断だけで済ませず、循環器を含めて相談してみてほしいです。

特に胸の痛みは、消化器、精神的要因、筋肉や神経の問題などでも起こりますが、心臓の病気を除外することはとても大事です。

一方で、心臓だけを見ても全体像がつかめないこともあります。私のように、パニック障害や逆流性食道炎が別の時期に絡んでいて、全体として症状を分かりにくくしているケースもあるからです。

まとめ

私の胸痛は、一つの病気だけで説明できるものではありませんでした。 パニック障害、逆流性食道炎、異形狭心症がそれぞれ関わり、症状を分かりにくくしていたのだと思います。

ただ、その中でも異形狭心症は見逃してはいけない要素だったと思っています。 明け方や寒い朝に起きやすい胸痛、背中やあごに広がる痛み、繰り返す発作。こうした特徴があるときは、検査で大きな異常がなくても、一度は循環器で丁寧に相談する意味があると感じました。

同じように「異常なしと言われたけれどつらい」と感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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※この記事は筆者個人の体験談です。胸痛や息苦しさは心疾患を含むさまざまな原因で起こる可能性があります。症状がある場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。

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