パニック障害だと思っていた喉の締め付け感|逆流性食道炎が恐怖を増幅した体験談

喉の締め付け感は パニックだけではなかった 体験談

私が最初に経験した大きな不調は、パニック障害でした。

突然、強い恐怖に襲われる。 息が苦しくなり、このまま死ぬのではないかと感じる。
当時の私は、パニック発作そのものにかなり苦しんでいました。

しかし、その後さらに厄介だったのが、喉の強い締め付け感でした。
最初は、パニック障害でよく言われる「喉が詰まる感じ」や「喉頭異常感症」のようなものだと思っていました。

実際、パニック障害では、喉が詰まるように感じたり、息が吸いにくくなったりすることがあります。
そのため私も、これは精神的な症状なのだろうと半ばあきらめかけていた時期があります。
しかし今振り返ると、私の場合はそれだけではありませんでした。

喉の締め付け感の背景には、逆流性食道炎、あるいは咽喉頭逆流に近い状態が関係していたと考えています。
そう考える理由は、パニック障害が先に改善し、その後に逆流性食道炎への対策で喉の締め付け感も改善していったからです。
そしてこの喉の違和感が、パニック発作の恐怖をさらに増幅させていました。

この記事で伝えたいのは、喉の締め付け感をすべて「パニック障害の症状」と決めつけない方がよい、ということです。
もちろん、精神的な要因で喉が詰まるように感じることもあります。
しかし私の場合は、パニック障害が先に改善した後も喉の症状が残り、その後に逆流性食道炎への対策で改善しました。

この記事では、私が経験した「パニック障害だと思っていた喉の締め付け感」と、逆流性食道炎との関係についてまとめます。
※この記事は私個人の体験談です。胸痛、息苦しさ、喉の詰まり感などには重大な病気が隠れていることもあるため、強い症状や今までと違う症状がある場合は、自己判断しないでください。

最初はパニック障害だった

私の場合、最初に出たのはパニック障害でした。
※私が最初に経験したパニック障害や朝方の胸痛については、こちらの記事でも詳しく書いています。

発作が起きると、強い恐怖が一気に押し寄せます。
頭では「これはパニック発作かもしれない」と思っていても、体の反応は簡単には止まりません。
息苦しさ、胸の圧迫感、死への恐怖。
それらが一気に出るため、非常につらい状態でした。

ただ、発作を何度か経験しているうちに、喉に特別な違和感がない時であれば、まだ「これはパニック発作だ」と意識できることもありました。
もちろん苦しいのですが、原因の見当がつくだけでも少しは冷静になれます。
問題は、そこに喉の締め付け感が重なった時でした。

その後、喉の強い締め付け感が出るようになった

パニック障害の後に、私は喉が強く締め付けられるような症状を経験するようになりました。
いわゆる胸やけとは少し違います。
食道が焼けるような感覚も、私の場合はあまり目立ちませんでした。
むしろ、喉の奥、咽頭のあたりに強い圧迫感や炎症感があるような感覚でした。
風邪の時の喉の痛みとも明らかに違いました。

風邪の場合は、喉の表面や扁桃腺のあたりがヒリヒリしたり、飲み込む時に痛かったりします。
しかし私の場合は、もっと奥の方に違和感がありました。
喉が締め付けられる、喉の奥が詰まっている、このまま息ができなくなるのではないか。
そのような感覚でした。

当時は、これをパニック障害による喉頭異常感症のようなものだと思っていました。
そのため、「これもパニックの一部なら、どうしようもないのかもしれない」と感じていました。

喉の締め付け感があると、パニック発作の恐怖が一気に増幅した

パニック発作の恐ろしいところは、体に出ている症状を「死」に結びつけてしまうことだと思います。
胸が苦しければ、心臓が止まるのではないかと思う。
息が苦しければ、このまま窒息するのではないかと思う。
めまいがすれば、倒れてしまうのではないかと思う。

私の場合、喉の締め付け感がある時のパニック発作は、特につらいものでした。
喉が締め付けられている感覚がある状態で発作が起きると、 「このまま喉が詰まって死ぬのではないか」 という恐怖に直結してしまうからです。

喉に違和感がない時の発作であれば、まだ「これはパニック発作だ」と意識しやすい部分がありました。しかし、実際に喉の締め付け感がある時は違います。
体感として喉が詰まっている。 その状態で発作が起きる。 すると、パニック発作がその症状を取り込んで、恐怖を何倍にも増幅させるような感覚がありました。
この時期は本当につらかったです。

胸やけがないため、逆流性食道炎だとは思わなかった

逆流性食道炎というと、多くの人は胸やけをイメージすると思います。
酸っぱいものが上がってくる、胸のあたりが焼ける、みぞおちが気持ち悪い。
私にも逆流性食道炎という言葉のイメージはありましたが、自分の症状とはあまり結びついていませんでした。

なぜなら、私の場合は典型的な胸やけが目立たなかったからです。
症状の中心は、喉の締め付け感でした。
そのため最初は、胃酸の逆流ではなく、パニック障害や自律神経の問題だと考えていました。

後になって、ある医師から印象的なことを言われました。
「人によっては、食道が強いと胸やけとしては出ず、喉の症状として出ることがある」
この説明は、私の体感ともかなり一致していました。

私の場合、食道が焼けるような胸やけはほとんどなく、胃酸や消化液の逆流が喉の方に影響して、咽頭部の違和感、喉の詰まり感、締め付け感、炎症感として出ていたのだと思います。
そのため、一般的な「胸やけ型の逆流性食道炎」というより、喉に症状が出る咽喉頭逆流に近い状態だったと考えています。

原因として大きかったのはカカオの食べ過ぎだった

私の場合、喉の締め付け感を悪化させていた大きな要因は、カカオだったと考えています。

アメリカに住んでいた頃、私は健康に良いと思ってカカオをよく食べていました。
当時は、朝食として30gほどのカカオを食べていたこともあります。

カカオにはフラバノールなどのポリフェノールが含まれており、血管・脳・美容などに良い影響があるとする情報もあります。
そのため、私も「体に良い食品」だと考えて、積極的に食べていました。
しかし今振り返ると、私にとってはこれが逆流性食道炎を悪化させる大きな原因になっていた可能性が高いです。

カカオやチョコレートを食べると悪化する。
食べるのをやめると軽快する。
よくなるとまた食べ始める。
そしてまた悪化する。
この繰り返しがありました。状況証拠としては、かなり明白だったと思います。

カカオやチョコレートには、下部食道括約筋、いわゆる噴門を緩め、逆流を起こしやすくする可能性があるとされています。
私の場合も、カカオの食べ過ぎによって胃酸や消化液が逆流しやすくなっていたと考えています。

もちろん、カカオそのものが悪い食品だと言いたいわけではありません。
私自身、チョコレートは好物ですし、現在でも完全にやめているわけではありません。
ただし、当時の私は明らかに食べすぎていました。

体に良い食品でも、量や体質によっては逆効果になることがあります。 私にとってカカオは、その典型でした。

カカオをやめると軽快したが、完全には終わらなかった

カカオをやめると、喉の症状は軽くなりました。
そのため、最初のうちは「カカオを控えれば大丈夫なのだろう」と思っていました。
実際、食べすぎて悪化したらやめる、よくなったらまた食べる。
そのようなことを繰り返していました。

しかし、日本に帰ってきてから、カカオを食べていなくても喉の痛みや違和感が続くようになりました。この時点で、単純にカカオだけの問題ではなくなっていたのだと思います。

胃カメラで見てもらったところ、バレット食道になっていると言われました。
逆流性食道炎は、単なる不快感だけの問題ではありません。
長く続くと、食道の状態にも影響することがあります。
この時は、かなり危機感を持ちました。

PPIは効いたが、根本解決とは感じられなかった

医師からは、PPIを処方されていました。PPIは胃酸を強く抑える薬です。
飲んでいる間は、症状が抑えられました。その意味では、効果はありました。
しかし、私の場合は飲むのをやめるとすぐに悪化しました。

そのため、私の感覚としては、根本的に治っているというより、胃酸を抑えることで症状を隠しているだけのように感じました。また、胃酸を長期間抑え続けることの影響も気になっていました。

胃酸は悪者のように扱われがちですが、本来は消化や感染防御に必要なものです。
それを長く抑え続けることが、本当に自分にとって良いのか疑問がありました。
もちろん、PPIが必要な人もいると思います。 私も症状が強い時には助けられました。
ただ、私の場合は、PPIだけに頼り続けるのではなく、なぜ逆流が起きているのかを考える必要があると感じました。

逆流性食道炎の背景にSIBOがあるのではないかと考えた

そこから色々調べていくうちに、SIBOという考え方にたどり着きました。
SIBOは、小腸内細菌増殖症のことです。
本来は細菌が多くないはずの小腸で細菌が増えすぎることで、ガス、腹部膨満、消化不良などが起こるとされています。

私の場合、SIBOによって腸内でガスが発生し、腹圧が上がることにより噴門が耐えられなくなり、逆流しやすくなるという研究を発見しました。
もちろん、これを完全に証明できるわけではありません。
しかし、実際にSIBO対策を行うことで逆流症状がほぼ消失したため、少なくとも私の体では大きく関係していました。

このあたりの具体的な改善策については、別の記事で詳しくまとめます。

今はかなりコントロールできるようになった

現在は、逆流性食道炎はかなりコントロールできるようになっています。
カカオやチョコレートも、普通に食べることもあります。
ただし、食べすぎると症状が出ることは今でもありますので、量のコントロールは必要です。

私にとって重要だったのは、単に「カカオを一生禁止する」ことではありませんでした。
自分の体で何が悪化要因になるのかを知る。
どのくらいなら大丈夫なのかを知る。
そして、逆流が起きにくい体の状態を作る。
それが大事だったと思います。

まとめ:喉の締め付け感をすべてパニック障害と決めつけない方がいい

私の場合、最初にあったのはパニック障害でした。
そのため、喉の締め付け感が出た時も、最初はパニック障害の症状だと思っていました。
しかし実際には、私の場合、逆流性食道炎や咽喉頭逆流が関係していました。

そして、その喉の締め付け感がパニック発作の恐怖を増幅させていました。
先ほど述べた通りパニック障害がある人は、体の違和感をすべて精神的なものだと考えてしまうことがあります。
しかし、体の症状には実際に身体的な原因が隠れていることもあります。
私にとっては、喉の締め付け感を「パニック障害だから仕方ない」と片付けなかったことが、改善への大きなきっかけになりました。

次の記事では、私が逆流性食道炎を改善するために実際に試した方法、特にSIBO対策、DGL、ハーブ、ベッドの角度、食事時間の調整について詳しくまとめます。


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